『海を抱いたビー玉』 森沢 明夫
瀬戸内海の小島で活躍していた
古いボンネットバスと
そのバスを愛する人々が起こした
奇跡と感動のノンフィクション物語。
「モノには[魂]が宿る」。
たくさんの愛情がかけられた事で[魂]を持った
レトロなバス「いすゞBX341」が主人公です。
(トトロのネコバスのモデルになったバスです)
物語は
昭和40年代の瀬戸内の島から始まる。
バス路線の廃止が決まり、
古いボンネットバスは
引き取られた先で、
スクラップ寸前までのボロボロの状態になってしまう。
それを運よく発見した
福山自動車時計博物館が見事に再生し復活。
さらに、その再生されたバスに魅了された
現役復帰を果たすというミラクルが続く。
「モノには[魂]が宿る」。
作品中には、
「直すくらいなら買った方が安いなどと言う考え方には
逆立ちしても賛成できない」という言葉が出てきます。
私のような現代人には
痛いところを突かれる所が多々あります。
(反省しまくりです。)
この本は、
山海堂出版から発売されたものの
倒産してしまったため、
幻の名作になっていましたが、
この度 めでたく小学館文庫から登場しました。(拍手)
個人的オススメ度(10満点):7.5点